『世情』中島みゆき
はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ組合です。 生活コストと労働について考えていました。 木暮太一さんの『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』という本を再読 しています。マルクスの『資本論』をわかりやすく解き明かす本です。 企業がいかに剰余価値としての労働を利益に変換して成り立っているかがよくわかりますが 生活資本・生活コストを維持して働く私たちは、年ごとに目減りしてゆく「自分の生活」 から目をそらしがちです。それは、個人主義の確立が立ち遅れている日本人のメンタリティ に原因があると木暮さんは指摘します。ヨーロッパ人は「仕事の反対語は遊び」と捉えるが 日本人は「仕事の反対語は休み」と捉える。だから、サービス残業や休日出勤もいとわず 企業利益に貢献しているというのです。終身雇用や会社家族主義が生きていた過去ならまだ しも、現在は使い捨てと即戦力雇用ですから、いつ解雇されても不思議ではありません。 さて、そんな働き方をいつまでつづけるのでしょうか。 もっと自分の生活優位に働けないものでしょうか?仕事の選び方や、転職の仕方、生活会計 生活のコストパフォーマンスを上げる方法が様々に提案されています。 いずれにしても仕事は人生の半分を占めています。暮らしとは仕事と仕事以外の総体です。 わたしたちは、眠るか仕事するか家にいるかで生活を成り立たせているのです。 もう一度、暮らしのコストパフォーマンスを問い直してみるのもいいかなと思います。 もうひとつ、本書が進めるように「人生の損益分岐点を超えて、資産を増やす工夫」も 必要かなと思います。資産とは、お金に限らず人生を豊かにしてくれるスキルや知識 人間関係、創造性、そして生活満足度も含みます。 労働が苦痛と疲労のみもたらしその代価によって生きるというのでは、いつか力尽きて しまいます。 仕事のヴィジョンと私自身のヴィジョンがどこかで出会う必要があるような気がします。 一度、立ち止まり仕事・暮らし・ヴィジョンを問い直すにはお勧めの知恵本かな。