はい、どっと・ちゅーんあっぷ(=^o^=)やまねこ堂でござります。 『あなたの人生に孤独を持ちなさい』という本を読んでいます。 山崎武也さんという経営コンサルタントさんが書いた本です。 その中に「孤独は知的贅沢である。」という指摘があります。子どもは愛する親や家族 から離れるだけで淋しくなったり、悲しくなったりして泣く。しかし、青年期を迎え成熟して 来るに従って孤独を「悲しみ」とは思わなくなる。自分が住んでいる人間社会を一歩離れて 「知的に見る」ようになるというのです。 確かに。 にもかかわらず、現代人は孤独を感じると喧騒を求め、気晴らしを求め、享楽と交友が 趣味になることも珍しくありません。やはり、孤独を「悲しみ」とどこかで捉え、未成熟な 感情が残っているのです。 昔、孔子は「四十にして惑わず。」と言いましたが、私たちの世代観では 「四十にして惑い始める。」がいつわらざる実感です。 「このまま会社にいていいものか。」「このまま年老いていっていいものか。」といった具合です。 もう一度、孤独を「知的な贅沢」と捉えなおして、よき趣味人になる工夫をしてみるのもいいかな と思っています。 ひとりでいると「ひとりでいるわたし」を感じることができます。 大なり小なりそれが「実像としてのわたし」に違いありません。人中のわたしは「仮初のわたし」 なのです。 咳をしても ひとり 尾崎 放哉 なら それもよし、ということかな。尾崎 放哉さんもまた「このまま会社にいていいものか」 と悩んで俳人になったそうですね。
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孤独と判断
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