Quantcast
Channel: ドームハウス日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 865

シニア・ライフ入門3

$
0
0

イメージ 1



はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でございます。

エコロジストのぽらんさんとシニア・ライフをめぐって語らっておりました。

残された時間、与えられた時間が若い頃とは異なり、限られていることを身につまされる

のが、シニア・ライフの始まりであり、「何を為すべきか」を改めて問い直す時期と思います。

五木寛之さんの「林住期」や「下山の思想」、鎌田實さん「下り坂の中で上りを生きる」がよく

読まれる所以でしょう。

「右肩上がりの経済のなかで身につけた上り坂を生きる思想はもう古い。日本もゆるやかな下り坂に差し掛かっていると考えた方がいい。人生そのものも下り坂の連続だ。グローバリズムと金融資本主義に翻弄されるな。ニヒリズムの空気に負けるな。下りながら上るちょっとしたコツを覚えればあなたの人生も国のあり方も大きく変わる。岐路に立つ我々が今こそ目指すべき「新しい人間」とは何か?」

「不可能」の時に「可能」を見つける、というサブ・タイトルも人目を惹きます。

圧倒的に人生後半以降の世代が増加する高齢化社会です。

65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は3186万人(平成25年9月15日現在推計)で、総人口に占める割合は25.0%となり、人口、割合共に過去最高となりました。

さらに進む超高齢化と人口減少を考え合わせると日本もすでに成熟社会であるということでしょう。

経済通のぽらんさんは、今後ますます、高齢化とデフレ社会、大企業の海外移転は進んでゆく

はずだと言っていました。

日本と言う国は、世界中に点在する生産企業群と「知的資源の輸出国」になってゆくだろうという

のです。ちょうどスイスやイタリアがブラント商標や金融で生き残っているようにです。

そして、彼が言うにはシニアの役割は若い世代に「生き残りの技術と知識と経験値」を伝えて

ゆくこと、バブルの失敗の原因を教訓として教えること、デフレーションとリバタリアニズム

は避けられない趨勢であること・・・であるがゆえに再び日本は試練の時代にあるということを

自覚すべきだというのです。

前途有望な時代は高度成長の時代であり、現代は前途多難を「身軽に乗りこなす」ことこそが

大切だというのです。それは、お金だけを頼りに生きるといった貧しい価値観を脱して、いかに

貧しくとも高い知性と矜持を保つ「武士はくわねど高楊枝精神」と「大江戸下町気分」が

ミックスすればいいのだと言います。

つまり、寅さんの自由な生き方や小津安二郎の「東京物語」にならうべきでないのか?と。

そういえば、ドイツの映画監督ヴィム・ベンタースさんも似たようなことを言っていた。

アリメカン・スタイルよりもドイツ的なエコ・スタイル。高度成長時代よりも昭和三十年代の

スリムでシンプルな文化のほうが高度に洗練されているというぽらんさんの見方は当たらずとも

遠からずかなと思います。

シニア・ライフはそんなシンブルでナチュラルな暮らしの洗練と若い世代へのバトン・タッチ

が務めなのかなと思います。ソーシャル・デザイン、ノマド、サスティナブルを求める世代に

希望をつなげてゆくべきなのでしょう。常に試み、常に学び、常に未来をみつめるべきと思います。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 865

Trending Articles