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里山資本主義

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『バックミンスター・フラーの世界』予告編

はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ堂でございます。夏安居の日々です。

最近ささやかれている「里山資本主義」ということについて考えていました。

都会からIターンして、里山でモノ作りをしたり、相互扶助ビジネスを試みたり

情報発信をしたりするノマドな若者、シニアが増えているそうです。

循環型ビジネスに取り組む層が生まれ始めたのは、やはり時代の変化の兆候かなと

思います。エコ・ヴィレッジ作りが進む夢の里でも少しずつ、里山ビジネスが形

を為してゆくのではないかと思っています。

考えてみれば、本来はミカン山しかなかったエリアなのですが、夢の里という不思議

空間ができたおかげで「ロハスなビジネス」が育ちうる基盤となっています。

『われわれの技術的戦略からすれば、太陽の放射と重力が日々もたらすエネルギー収入だけで、すべての人が贅沢に暮らせることに疑問の余地は無い。放射として毎分地球に到達する宇宙エネルギーの富の物理的な量は、すべての人類が一年間に使うエネルギーの総量よりはるかに多いのである。ワールドゲームは、真の富で計算すると40億人の億万長者が地球上に存在することをきわめて明確に示している。こうした事実は、勝手にでっち上げた諸権利で操作されているマネーゲームと、その独占的な信用システムの会計学によって覆い隠され、一般の人々には知らされていない。』『クリティカル・パス』

バックミンスター・フラー博士は、現代資本主義はまやかしの経済学である、と喝破しています。

それは、「資源・エネルギーのパイは決まっており、人口増加により、分配率は悪化する」

という妄想に基づいているというのです。

そして、人類が豊かに生きる方法・・・ワールド・ゲームという手法を考案しました。

『里山資本主義』(NHK広島取材班)では
「社会が高齢化するから日本は衰える」は誤っている。原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たし、安全保障と地域経済の自立をもたらす究極のバックアップシステムを、日本経済の新しい原理として示す提案」

がなされています。

ある材木店の試みが紹介されています。

「本書は、エネルギーという最もカネに近い物品という、里山という言葉から最も縁がなさそうな事例からはじまる。岡山県真庭市の銘建工業。山奥とはいっても岡山市まで一時間ちょっとの、秘境とはいえずましてや大都会でもない、ある意味もっとも「つまらなそう」な田舎にある製材会社。

ここでは、製材時に出る木屑で発電している。まずは自社で使い、余った分を売っている。自社で使う電力が一億円相当で、売電分が5000万。しめて1億5000万。もしこの木屑を産業廃棄物として処分すると、2億4000万ほどかかる。しめて年間3億9000円。木屑発電所の設備費10億円は、三年足らずで回収できる。」

循環型経済活動は、自給自足といったスタイルでなくとも可能な例でしょう。

地産地消のエネルギー循環と生産活動、経済活動の組み合わせ、相互扶助、補完ビジネス

などを組み合わせてゆけば、地域経済として十分やってゆけるのです。

マス・プロダクト、マス流通を目指すよりもかえって効率的かもしれません。

Do more with lessの里山資本主義は、これからの時代のキーワードかもしれませんね。

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